野立て太陽光発電施設の場合、台風や地震等の自然災害に対し、架台の損壊が無いよう、事前の地盤調査が必要です。
地盤調査は、必要な精度とコストのトレードオフから一般にはスエーデン式サウンディング調査が採用されています。
また、より詳しく地盤の構成を知ることができるSDS試験も採用する場合があります。
1該当箇所の5点計測で約10万円程度の費用がかかりますが、安全の観点から必須と考えています。
地盤調査の結果に合わせて、架台の基礎をどのような方式にするか、検討します。
地盤の固さを示す換算N値が3以上あれば、スクリュー杭を使った基礎を採用できますが、それ以下の場合は、コンクリート基礎の採用を検討する必要があります。
また、3以上と言ってもギリギリの場合もあり、その場合はスクリュー杭の長さを長くしたり、杭のスクリュー部分を長くする等、引き抜き力を強くする対策を取ることが望ましいと考えます。
標準より長い2mのスクリュー杭
スクリュー杭の引き抜き力試験
引き抜き力1000kgf以上を確認できました。